松下美術館の北東側の山に大きな十字架があるのにお気づきでしょうか? 美術館に寄られて「あれは何ですか?」とお尋ねになられるお客様も多くいらっしゃいます。あの十字架は初代館長 松下兼知が建てたものです。昭和34年ヨーロッパを旅した時イタリア サレルノの山手に十字架が建てられている風景を見てその素晴らしさに感動し、四季折々の美しい自然の中で、錦江湾に入日する太陽のあかあかと映える場所に寒山公園(寒山は兼知の号)として十字架を立てておりました。
令和4年の2月に現館長がこの十字架のある寒山公園に“錦江湾を望む日本一小さな礼拝堂”を建設しました。“ここを訪れる人がここでお祈りをすることにより、少しでも心の安らぎを感じてもらいたい”との思いが込められております。
いろいろと不安定な世の中ですが、日常を忘れおだやかなひとときをお過ごしいただければと思います。